通帳発行に手数料?

会計の気になる話

今年も残すところ3か月ほど。
そろそろ大掃除を始めようと思われる方が多くなる時期ではないでしょうか?
年末の寒い時期に行うよりも、暑い時期に行ったほうが汚れが落ちやすく、日照時間も長いことでカーテンなどの厚手のものも早く乾くことから、年末に行うのではなく夏に行う人が増えているそうです。

そんな大掃除の時期ですが、お持ちの銀行口座も断捨離を検討してみるのはどうでしょう。

ご存知かもしれませんが、紙の通帳に対する発行手数料や未利用口座に対する手数料などの新設手数料を導入する金融機関が増えています。
背景には今の円安ドル高の理由の一つになっている「超低金利」が関係しています。
長期化する超低金利により、預金者に対して支払う金利と融資時に受け取る金利の差で収入を得ていた金融機関は、こうした収入構造の変化から新たな手数料を導入し収入を得ようと動いています。

紙の通帳1冊に対し金融機関は印紙税として年間200円を支払う義務を負っており、仮に100万口座があった場合は年間2億円もの税金を負担することになります。
また、数年間利用のない口座では、口座データの維持コストとして年間数千円程度のシステム費用が発生しています。

ネットバンクも普及し、個人であれば紙の通帳が必要ないように感じます。
法人はネットバンクい切り替えることで余分なコストがかかってしまうこともありますが、担当者が窓口で振込依頼をしたり、通帳記帳をしたりするのにかかっているコスト(銀行までの往復時間、ガソリン代、人件費)を考えるとネットバンクに切り方ほうが実はお得になるかもしれません。

紙からネットバンクへの切り替えがめんどくさいと思うところもありますが、これを機に一度お持ちの銀行口座の見直しをしてみるのはいかがでしょうか。